最近、テレビやネットなどのメディアで「サステナブル」という言葉をよく聞くようになったと思いませんか?
特に企業の自社PRのCMなんかで使われることが多くなってきた言葉です。
言葉としてはよく聞くけれど、みなさんはこの言葉の持つ意味をご存知でしょうか??
確かによく聞く言葉だけど、どういう意味なのかよく知らない…。
それもそのはず、「サステナブル」の言葉の元となる「SDGs」という言葉の日本人の認知度自体が人口の8%程度なのよ。
今回はこの「サステナブル」という言葉について少し掘り下げてみたいと思います。
サステナブルとは
SDGsの基本的な説明については下記の記事でまとめていますので、「SDGs自体がよくわからない!」という人はまずこちらの記事を見てください!
SDGsの「S」
SDGsは「Sustinable Development Goals(サステナブル デベロップメント ゴールズ」の英語の頭文字をとった略称で、「持続可能な開発目標」を意味します。
地球上のさまざまな問題を解決するため、「誰一人取り残さない」という共通理念のもと、国際連合が加盟国193カ国が2030年までの国際目標として定めたのがSDGsです。
目標は下記の17項目に大きく分けられています。
このSDGsの「S」こそが「Sustinable(サステナブル)」という言葉の頭文字です。
持続可能性
言葉としては「sustain(持続する)」と「able(〜できる)」という英語で、「持続可能な」「長く続けていける」という意味になります。
ピアノやギターをやってる人なら「サスティーン」という言葉でピンと来るかもね。
この言葉には「環境保護」「社会的包摂」「経済開発」の3つのバランスを保ちながら開発をすすめることが求められています。
要するに「地球上のすべての人の人権を尊重し、さらに環境を守りながら経済を発展させる」ということです。
経済的に豊かな日本人にとっても、これは全く他人事ではありません。
日本の相対的貧困率や子どもの貧困は年々増加しているし、二酸化炭素の排出量は世界第5位と、環境悪化の一因を担っています。
ひとりひとりの意識改善が必要です。
具体的な例
言葉としての意味はわかったけど、具体的な事例がないと解かりにくいわね…。
それじゃ、身近なところから具体例を紹介するね。
身近にも改善できる点はある
たとえば私達の生活に欠かせない電力エネルギー。
これは埋蔵量が限られている石油を使い続けて枯渇すれば、石油を使った火力発電は不可能になります。
それに対し、太陽光発電や風力発電であれば枯渇することはなく、持続可能なエネルギーと言えます。
それに関連し、自動車のエンジンももガソリンでは枯渇する可能性がありますが、電気自動車や水素自動車であれば持続可能と言えます。
またエコバッグを利用することにより、スーパーでの買い物のたびにビニール袋を消費する必要がなくなり、これも継続的に自然保護に貢献していると言えるでしょう。
ひとりひとりの意識が大事
こうして考えると、私たちの身近なところにも環境を改善する手段はたくさんあることがわかります。
もちろん、太陽光発電機を設置するために自然破壊をしたり、水素エンジンを作るときに排出されるCO2など、バランスを取るために考えるべきことは山ほどあります。
しかし、まずは自分たちが環境改善の意識を持ち、自分にできる範囲で行動を起こすことが何よりも大切です。繰り返しますが、誰にとってもSDGsは他人事ではないのです。
まとめ
今回は「サステナブル」という言葉について考えてみました。
自分たちのちょっとした意識の変化が、地球環境の改善につながるとしたら、それはとても素敵なことではないでしょうか!?
「自分さえ良ければいい」とは考えず、もっと広い視野(地球規模)で物事を考えて行動しましょう。
結果的に、自分にとって良いことになって返ってくるのは間違いないですから。