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【エメラルドドラゴン】BGM制作参考作品 vol.4

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BGMがスゴイ映像作品シリーズ、今回は「エメラルドドラゴン」です。

エメラルドドラゴンはPC-8801から始まり、さまざまなハードに移植されていますが、今回はPCエンジンDuo-RX版をピックアップします。

ヨメサン

またずいぶん古いのを持ってきたわね…

インチョー

レトロから学べることは多いのよ!

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珠玉の名作RPG:エメラルドドラゴン

超王道ファンタジー

このエメラルドドラゴン、とにかく「剣と魔法のファンタジーRPG」の超王道ストーリーです。

主人公のイケメン剣士、アトルシャンがブルードラゴンの化身という時点で、この王道ファンタジーっぷりがうかがえます。

エメラルドドラゴン アトルシャン
アトルシャン

オープニングムービーでいきなり主人公アトルシャンと宿敵オストラコンがボイス付きで対峙。

当時まだファミコンしかやっていなかった私にとって、このゲームのオープニングムービーは衝撃的でした。キャラがしゃべる時点で感動です。

エメラルドドラゴン オストラコン

オストラコン。故・塩沢兼人氏の悪役ボイスがこれ以上ないハマり方です。

そしてヒロインは幼少期にアトルシャンと一緒に過ごした少女タムリン。実はドラゴン族と双璧をなす一族の末裔。

エメラルドドラゴン タムリン
タムリン

このタムリン、成長すると極太の超破壊光線、通称「タムリンレーザー」を覚えます。見た目も威力も超弩級ですが、エイムが中途半端でなかなか敵に当たらないのはご愛嬌。

魅力的なキャラクター達

そして脇を固めるキャラクターたちも魅力的。

■バルソム
エルバートの近衛兵。お酒大好き。
もみあげと口ひげと髪の毛が全部つながってる。眉毛もつながってれば面白かったのに。

■ハスラム
エルバートの王子でありながら最前線で戦う勇敢な王子。よく見るともみあげがスゴイ。
戦闘では自慢のスピードで最前線に出すぎてボコボコにされるのが定番。
トラブルで途中離脱するも、アトルシャンとともに最後まで戦う頼もしい相棒。

■ファルナ
ハスラムの付き人。王道ツンデレ。
回復と戦闘を両方こなす頼れるお姉さん。
こちらも途中離脱するが、最後までパーティーメンバーとして活躍。

■バギン
大魔法使いという設定以外はありえない外見のおじいさん。実はあるキャラのお父さん。
単身で強敵に立ち向かうも死亡。
別に一人で立ち向かわなくても良かったのに…。

■ホスロウ
レジスタンスのリーダー。熱い漢。見た目通り重装備で敵をバッタバッタとなぎ倒す。
故・郷里大輔氏の声がベストマッチ。途中離脱する味方キャラの中では珍しく、最後まで生き残る。名医ワラムルとのやりとりは必見。

■ヤマン
カタコトで話す弓使い。攻撃力は低いが、遠距離攻撃なのでけっこう使える。
ストーリー中盤で死亡してしまうが、死因はなぜかハードによって異なる。PCエンジン版はけっこうカッコよく死ぬのだが…。

■カルシュワル
レジスタンス最強の筋肉を持つ男。
頼りになるのだが、死に際にムービーが用意されていないせいか、味方キャラの中ではイマイチ影が薄い。

■サオシュヤント
「その弓から放たれる矢は丘を吹き飛ばす」という無茶な設定のイケメン。
性格に問題があるようなナレーションが入るが、実際にはそんなこともなく最後までパーティーメンバーとして活躍する。

こうして並べてみるとけっこう死ぬ人が多い。なかなかシビアなストーリーだ。

所有していた家庭用ゲーム機を並べてみたら、人生を振り返る感じになった話スーパーカセットビジョンの「きこりの与作」から始まった私の家庭用ゲーム歴も長くなったものです。なんとなく、自分の家庭用ゲーム機遍歴を振り返ってみたくなりました。...

BGMが秀逸

CD-ROMの本領発揮

PCエンジン版の音楽は、映画音楽などを多く手掛ける福田裕彦氏。とにかく全編に渡ってエメドラの世界観を完璧に表現しています。スゴイ。

特にオープニング後半のタイトル部分の曲や、ダードワの森の曲なんかは印象に残っています。

当時、まだスーパーファミコン程度の音源しか聞いたことのなかった私は、このサウンドのクオリティにかなりの衝撃を受けました。

このクオリティが表現できるなら、今後のゲームサウンドは映画音楽を超えていくと確信したのもこの時です。

実際、プレステやサターンが台頭し、CD-ROMが主流になってくると、ゲームBGMのクオリティは一気に上がっていきました。

ゲームミュージック過渡期の最高傑作

このゲームミュージックが一気にクオリティアップする過渡期の最高傑作が、この「エメラルドドラゴン」もしくは同じPCエンジンDuoの「天外魔境Ⅱ」のどちらかと言えるのではないでしょうか。

私もゲームサウンドをいくつか作らせてもらっていますが、演出面などでは上記の2作は現在でもかなり参考になります。

どちらも現時点では実機を入手するのは難しいかもしれませんが、Youtubeなどではたくさんの動画がアップされています。

ゲームサウンドクリエイターを目指すのであれば、この2作のサウンドは研究しておいて絶対に損はないですよ!

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