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ファミコン探偵倶楽部リメイク 恐怖のトラウマシーンをオリジナルと比較してみる【ネタバレ有】

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1988年にファミコンディスクシステムで発売された推理アドベンチャーの名作「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者・うしろに立つ少女」の2作がNintendo Switchでリメイクされました!

当時の小中学生に強烈なトラウマを残したファミコン探偵倶楽部、今回はそのトラウマシーンをオリジナル版とリメイク版で比較してみようと思います。

この記事では犯人の名前こそ出していませんが、ストーリーの本筋はわかってしまいますので、未プレイの人は閲覧注意です。

またゲーム自体も15歳以上対象となっており、過激な表現も含まれます。

オリジナル版発売当時は年齢規制なんてなかったけど…。

ちなみにこのページ、なぜかgoogle検索だと「ファミコン探偵倶楽部 リメイク ひどい」とかいう検索ワードで上位に表示されます。全然ひどくないよ!私としては最高評価です

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ファミコン探偵倶楽部リメイク

ゲーム内容

ファミコン探偵倶楽部はコマンド選択式の推理アドベンチャーゲームです。主人公は私立探偵の空木俊介の助手として、2つの難事件を解決していきます。

いわゆる少年探偵モノこのシチュエーションだけで心が踊ります

ストーリーは主人公とヒロインの橘あゆみを中心に展開していきます。

そして主人公の上司となる空木探偵。江戸川乱歩的には明智小五郎ポジション。主人公は小林少年ですね。

警察からも信頼される名探偵です。まあ、実際の探偵の仕事は浮気調査や素行調査などがメインで、殺人事件に関わるなんてことはほぼ皆無だということを知るのは、ずっと大人になってからなんですけどね…。

トラウマシーン「消えた後継者」編

1作目となる「消えた後継者」は、時系列的には2作目の「うしろに立つ少女」よりも後年の話です。

主人公がいきなり記憶喪失という都合のいい状態から始まり、「死人蘇り伝説」という不気味な言い伝えのある明神村に居を構える財閥「綾城家」の遺産相続絡みの事件に巻き込まれるというストーリー。

横溝正史の「金田一耕助シリーズ」を地で行くようなドロドロのストーリーです。登場キャラも一癖も二癖もあるようなヤツばかり。

さすがに金田一耕助の名キャラ「スケキヨ」みたいにあからさまに怪しいキャラは出てきません(笑)

ではここからは実際のトラウマシーンを比較していきます。

綾城完治

彩城家会長であるキクの甥。キクの死により綾城商事の実権を手に入れる。

主人公に対しては不躾で当たりが強く、プレイヤーに「コイツは死ぬな…」と思わせておき、予想通り最初の犠牲者となります

オリジナル版発売当時の小中学生プレイヤーのトラウマの原因、その多くがこの綾城完治の死体でしょう。

ファミコンのチープなグラフィックながら、カッと見開かれた目と青ざめた顔、そして臨場感のあるBGMは、当時の少年探偵たちにに強烈なトラウマを残しました。怖すぎでしょコレ。

とはいえ、よく見るとナイフの刺さってる場所がヘンで、これが致命傷になるかどうかは微妙なラインですが。。

リメイク版も見開かれた瞳はオリジナルと同様です。グラフィックが美しくなりすぎた分、ジワジワとくる恐怖感は薄れてしまっているのは仕方がないところでしょう。その分、臨場感とリアリティは増しています。

綾城二郎

完治の弟。完治と対立しており、完治が殺害されたことにより綾城商事を掌握できる可能性が出てきている。

主人公に対する態度は綾城兄弟でもっとも悪く、ほとんどまともに会話すらできません

多くのプレイヤーに「コイツも死ぬな…」と予想され、期待を裏切らず2人目の犠牲者となります。

首吊り自殺に見せかけた他殺体。オリジナル版、リメイク版とも首吊りの状態が大きく表示され、けっこう怖い。

オリジナル版は前・後編に分かれており、後編の冒頭がこのシーンです。前編のラストがこの人の死を予感させる終わり方だったので、後編のスタートはちょっとドキドキした記憶があります。

リメイク版は舌が出ていたりユラユラと動いていたりで、首吊り死体の雰囲気が増しています。

春日あずさ

完治、二郎の妹。気の強そうなお姉さま。借金があったりして生活がちょっと苦しかったらしい。

綾城3人きょうだいの中では話せる方だが、やっぱり主人公に対しては態度が悪い。多くのプレーヤーに「コイツも死ぬな…」思わせ、やっぱり3人目の犠牲者となる←3回目

綾城家はこんなヤツばっかりだな…。

オリジナルとリメイクで大きくグラフィックが変わりました。

オリジナル版では真っ青な土左衛門状態でアップ表現はなかったのですが、リメイク版では詳細が描かれています。

主人公のセリフ「凄い形相」というのはオリジナル版では確認できませんでしたが、リメイク版では表現されています。確かにすごい形相だ…。

まあ、首を絞められた後に崖から落とされたんでは、この形相でも仕方ないか…。

綾城アキラ

完治の息子。素行の悪さで有名だったチンピラ。

プレイヤーとは絡みはないですが、実はストーリー開始前に主人公と接触があったことが判明する物語のキーマン。

上記の綾城3兄弟よりも性格が悪そうですが、残念ながらその性格を見せる場面もなく、最初から死体で登場。

墓を暴いたら、予想とは別人の死体があったというシチュエーション。怖すぎるわ。。

アキラもグラフィックが大きく変更されています。

オリジナル版はさすがに表現に配慮してか、小さな人型でしか描かれていません。それでも腐敗して土色になっている肌なんかは臨場感があります。

リメイク版はけっこうリアルに書き込まれています。さすがに「腐敗がひどい」状態までは描かれていませんが、そこまで表現するとやや行き過ぎと判断されたんでしょうかね?

…とはいえ、次回作では腐敗を通り越してミイラ化した死体が出てくるわけですが…。

綾城キク

綾城商事の会長。事件の発端となった人物。

オリジナル版ではグラフィックはほとんど出てきませんが、リメイク版では回想シーンなどで少しだけ出てきます。

この場面に出くわしてしまったお手伝いのアカネさん、大変だなぁ(笑)

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トラウマシーン「うしろに立つ少女」編

続いて2作目「うしろに立つ少女」編。

いわゆる「学校の怪談」をまじえたストーリーで、場所も高校や街の中になり、1作めと比べるとかなり現代的で明るい雰囲気になっています。

とはいえ、トラウマ級の怖さは健在。その恐怖はラストシーンに集約されています。

犯人判明?→どんでん返し→ホラー展開…という怒涛のラストは必見です。

この記事ではラストのいち場面を掲載していますので、未プレイの人はこの先は読まず、是非ご自身でプレイしてみてください。リメイク版はフルボイスなので臨場感倍増しています…。

小島洋子

丑美津高校1年生。あゆみの親友。河原にて絞殺死体で発見される。

オリジナル版はシンプルに描かれていますが、リメイク版は顔色や服の状態などがより水死体の雰囲気を出しています。

事件解決後も、結局彼女については謎のまま終わる部分も多いです。プレーヤーの想像力に任せるといったところでしょうか…。

金田五郎

小島洋子殺害と関連があるとされる15年前の金田事件。その被害者の息子が金田五郎です。

かなりのワルと噂されていましたが、主人公とは接触する前に殺害されてしまいます。

オリジナル版では容姿はほとんど分かりませんでしたが、リメイク版(スーパーファミコン版含む)では「かなりのワル」だというのがひと目で分かるガラの悪い人相で登場。

綾城アキラはひと目見て「チンピラ」とわかるグラフィックで登場しましたが、金田五郎はひと目見て「詐欺師」と思わせる人相です。まあ、ひと目で詐欺師と思われる見た目では、実際に詐欺はできないでしょうけど(笑)

浦辺忠志

丑美津高校の校長。人格者として有名で、生徒、先生問わず人望を集めています。

最後は真犯人をかばうため、自ら罪を背負って自殺。人格者としてはどうかと思いますが、その背景を考えると致し方ありません。

しかしこの直後、真犯人はブチキレて逆上し自爆。おとなしくしてれば校長にすべての罪をかぶせて逃げられたのに…。

まあ、真犯人的にもそんな選択肢はありえなかったのでしょう。

浅川しのぶ

15年前に殺害され、今も行方不明扱いの高校生。死体は丑美津高校のある場所に隠されていた…。

この場面はオリジナル版、リメイク版ともに独自の怖さがあります。

リメイク版は、一瞬だけ当時のままの姿で後ろに立っているように見せる演出が秀逸。

…というかこの場面、死体も怖いけど真犯人の豹変っぷりがマジで怖い。章タイトルのとおり「狂気」。当時の小学生プレーヤーを恐怖のどん底に陥れた元凶といえる名シーンです。

リメイクプレイでは結末を知っているはずなのに、緊張してドキドキします(笑)

まとめ

ということで、新旧のグラフィックを事件現場で比較してみました。

オールドファンのためのアイテムとしての側面が強いファミコン探偵倶楽部リメイクですが、改めてプレイしてみると練り込まれたストーリー、殺人事件の臨場感などは現在でも十分に楽しめます。

当時プレイした40代以上のファミコン世代の皆さんはもちろん、未プレイの人にも十分におすすめできる内容です!

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