世間ではわりと敬遠されがちなクラシック音楽。
「難しそう」「面白くなさそう」などの理由で、中学校の音楽の授業で聴いた以降、人生で一度もクラシック音楽を聴いたことがないという人もいるのではないでしょうか。
これは非常にもったいないです!
一口にクラシックと言っても、曲調や楽器編成、時代背景や作曲者の特色など非常に多種多様で、あなたの心に刺さる曲もきっとあるはずです。
今回は数多くのクラシック曲の中から「とにかく派手で聴いているだけで元気が出るようなオーケストラ曲」を何曲かピックアップします。
今回は作曲家とか時代背景についての難しいことは抜き!とにかく聴いて楽しみましょう〜!!
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テンションが上がるクラシック曲
組曲「惑星」より 木星 / ホルスト
それぞれ星の名前を付けられた7つの楽章から成り立つ組曲。この木星は4番目の楽曲で、J-POPでもアレンジして使われたことがあるため、おそらく組曲の中ではもっとも有名な曲です。
緊張感と壮大さを合わせた弦楽器に始まり、ドラマチックに展開していく構成は圧巻。
中間部(動画の3:40〜)のメロディはJ-POPでも多用されているので非常に有名ですが、全体を通して聴いてみることにより、この中間部の情緒豊かな雰囲気をより強く味わうことができると思います。
テンションが上がる楽曲としては、他に「火星」もオススメですよ!
行進曲「威風堂々」作品39 より 第1番 ニ長調 / エルガー
冒頭からエネルギーに満ち溢れて始まる、まさに「威風堂々」という言葉がピッタリの行進曲です。その迫力ある演奏で、1日のやる気をみなぎらせるには最適の曲でしょう。
日本では中間部のスローテンポになったところ(動画の2:03〜)が特に有名で、聴いたことがあるという人も多いかと思います。
ワルキューレの騎行 / ワーグナー
映画やテレビ、CMでも非常によく使用されているため、おそらく聴いたことがないという人はいないであろう一曲。
異世界のスーパーヒーローの登場シーンとかで流れそうなカッコよさがあります。途中で入るストリングスのフレーズは、どことなくドラクエ5の戦闘曲を思わせます。
組曲「展覧会の絵」より キエフの大門 / ムソルグスキー
組曲「展覧会の絵」といえば1曲めの「プロムナード」が非常に有名ですが、「元気がでる曲」という観点ではこちらの「キエフの大門」がオススメです。組曲の最後を飾る壮大な楽曲。
32:50〜の部分はテレビ番組「ナニコレ珍百景」で使われたため、日本ではやたらメジャーな楽曲です。
交響曲第9番「新世界より」第4楽章 / ドヴォルザーク
緊迫感のある「ジョーズのイントロ」から、ホルンとトランペットの奏でる第一主題につながり大きく盛り上がります。まさに迫ってくるような壮大さは、オーケストラ音楽の中でも随一です。
この曲を聞くときは「自分自身のテーマ曲」だと思って聴くのがおすすめです。なんだか全知全能の神にでもなったかのような気分になれます(笑)
祝典序曲 / ショスタコーヴィチ
作曲家はショスタコーヴィチ。音楽の授業なんかではあまり登場しないため一般的にはマイナーな存在ですが、この人の曲は珠玉の名曲揃いです。好きな作曲家は?と聞かれて、ショスタコーヴィチとか答えたら、なんとなく通な感じがします(笑)
今回ご紹介するのは「祝典序曲」。トランペットの伸びのあるファンファーレに始まり、テンポの早いメイン部分はイヤでもテンションが上ってきます!
この曲は演奏難易度が高めのため、それぞれの楽器の音に個別に注目してみるのも面白いです。
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行進曲「星条旗よ永遠なれ」/ スーザ
運動会の入場行進のド定番。その名の通り「アメリカの愛国心」を表現した曲なんだそうです。
動画はオーケストラ編成(弦楽器あり)ですが、吹奏楽(弦楽器なし)で演奏されることのほうが多いかもしれません。
聴いているだけで体が動いてしまいそうな躍動感が素晴らしい一曲。運動会で使われるのもうなずけます。
ちなみにアメリカ国歌のタイトルは「星条旗」。曲名が似てるので混同しないようにしましょう。
交響詩「禿山の一夜」 / ムソルグスキー
ラスボスの登場シーンを思わせる緊張感にあふれる楽曲。ドラマチックかつスピーディーに展開する構成は聞く人を飽きさせません。
仕事の締切に追い詰められている時に聴けば、スピードとクオリティが上がります。多分。
ラプソディ・イン・ブルー / ガーシュウィン
クラシック音楽としては「近・現代」に分類され、比較的新しい時代に作られた曲。ジャズ的な要素を多分に含んでおり、現代音楽にも大きな影響を与えた偉大な一曲です。
仕事に疲れた時、ちょっと気分を変えたいときなんかに聴くのがオススメです。
交響曲第9番「合唱付き」第4楽章 / ベートーヴェン
言わずとしれた新年の風物詩「第九」。
動画の6:36〜からはコーラスも入り徐々に盛り上がり、7:21〜の最も有名な「歓喜の歌」で最高潮を迎えます。
この曲は一度くらいは大きなホールでライブで聴いてほしいです。CDとは迫力が全然違います。
ちなみにボーカル、特に女性ボーカルの音域がとんでもなく高く、現代の作曲コンペでこの音域の曲を提出したりしたら、一発で却下です(笑)
「夏の夜の夢」より 結婚行進曲 / ワーグナー
言わずと知れた「結婚行進曲」。結婚式といえばこの曲!…という感じですが、実際に現代の日本でこの曲を結婚式に流す人は少ないのではないでしょうか?
この曲でヴァージンロード歩いたら、逆に意外性があってカッコイイかも(笑)
この曲、「結婚式」という先入観を持たずに改めて聴いてみると、非常に優雅で壮大なマーチであることがわかります。
たまにはこういうメジャーすぎる楽曲を、腰を据えてじっくり聴いてみるのも良いのではないでしょうか。
歌劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲 / ワーグナー
にゅるんべるぐのまいすたーじんがー、なんだか舌を噛みそうなタイトルですが、曲自体は非常に有名なので聴いたことがあるという人がほとんどだと思います。
今回の記事は「元気になる曲」をテーマに選んでますが、この曲はむしろ仕事終わり、1日のエンディングとして聴くのもアリかもしれませんね。
ラデツキー行進曲 / ヨハン・シュトラウス1世
行進曲特有のド迫力と優雅さを兼ね備えた、クラシック音楽の中でも有数の人気曲。
先に紹介した「星条旗よ永遠なれ」がアメリカの愛国心の象徴なら、この「ラデツキー行進曲」はオーストリアの愛国心の象徴といえる楽曲です。といっても、もちろん2曲とも日本人が聞いてもテンションが上がる楽しい楽曲ですね。
弦楽セレナード / チャイコフスキー
数年前、「オー人事」のCMで流行した曲。おかげですっかり「仕事がイヤになったときに聞く曲」として定着してしまいました。(笑)
別に元気が出る曲調でもないんですけどね〜。
スタッフサービスのCM、面白すぎます。最高です。
ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 / ラフマニノフ
これはちょっと番外編。曲自体はドラマチックな名曲ではありますが、元気が出てテンションが上がるという雰囲気ではありません。
ただ、この辻井伸行氏のピアノ演奏は生命力とエネルギーに満ち溢れています。演奏テクニックが注目されがちですが、このエネルギーを感じさせる演奏は唯一無二です。
今回はオーケストラ曲ということで選択から外していますが、辻井氏のショパン「革命」も素晴らしいです。
この躍動感と生命力あふれる演奏。聴いている方もエネルギーに満ちてくるようです。
おわりに
今回は聴くだけでテンションが上って元気になれる、派手なクラシック曲をいくつかピックアップしてみました。
なにかと敬遠されがちなクラシック音楽ですが、シチュエーションに合わせて聴いてみると意外と楽しめるものです。
ご紹介した曲以外にもテンションの上がる曲はたくさんありますので、ぜひ探してみてください。
みなさんがクラシック音楽好きになるキッカケになれば嬉しいです。
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