みなさんがこの記事を読んでるのは、いつの季節ですか?
私は今、例年通りの焼けるような猛暑が例年通りに唐突に終わり、秋を通り越したかのような寒さを感じる季節にこの記事を書いています。
街の中、特にお店の中はクリスマス一色。聞こえてくる音楽もクリスマスソングが多くなってきました。
少し前まで、街の中はハロウィン一色だったのにねぇ。
つねに何かしらのイベントが楽しめるって意味では良いかもね。
クリスマスソングと言えば洋楽・邦楽POPs、もしくはジングルベルに代表されるようなクリスマスキャロルが一般的です。
ですが、私のようなクラシック音楽好きにとっては「賛美歌、宗教音楽」も忘れてはならない存在です。その中でも今回は「世界三大アヴェ・マリア」について書いていこうかと思います。
「アヴェ・マリア」ってそんなに何曲もあるの??
タイトルにアヴェ・マリアを含むクラシック曲は多数あるけど、その中でも特に有名な3曲が「世界三大アヴェ・マリア」と呼ばれてるのよ。
ちなみにアヴェ・マリアはラテン語で、直訳すると「おめでとう、マリア」もしくは「こんにちわ、マリア」という意味になります。
そういえば昔パートで働いてた工場に、阿部マリアさんっていうフィリピン人女性がいたな〜。
超どうでもいい情報だな…。
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グノーのアヴェ・マリア
1859年にグノーによって作曲されたアヴェ・マリア。
バッハ作曲の『平均律クラヴィーア曲集 第一巻』の「前奏曲第一番 ハ長調」を伴奏に、グノーがメロディ付け、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞として載せています。
日本でも誰もが聞いたことのある有名な曲です。
シンプルで流れるような美しいアルペジオを奏でるバッハの平均律と、長い音符を多用した優しく深みのあるグノーのメロディが絶妙な名曲です。
左の人がバッハで右がグノー。お互いヒゲの量と髪の量が同じぐらいです。
歌以外にもピアノとバイオリン・チェロなどの器楽曲アレンジも多いです。下記動画も素晴らしい演奏です。
シューベルトのアヴェ・マリア
アヴェ・マリアといえばこの曲、というぐらいメジャーな曲です。1825年に書かれた、シューベルトの作品としては最晩年に位置する楽曲です。
おそらく日本でもっとも有名な「アヴェ・マリア」を冠する曲でしょう。
まさに「アヴェ・マリア」といった雰囲気の優しく温かみのあるメロディー。シンプルなゆえに、ボーカルの個性や技量がダイレクトに表現される楽曲でもあります。
でも実はこの曲、本来は宗教音楽ではありません。ウォルター・スコットの叙情詩「湖上の美人」という作品にシューベルトが曲付けした「エレンの歌 第3番」といのがもともとの作品名。
冒頭の歌詞が「アヴェ・マリア〜」であったことから宗教音楽と誤認され、「シューベルトのアヴェ・マリア」として世界に広まったそうです。
カッチーニのアヴェ・マリア
グノー、シューベルトとは全く違った雰囲気を持つアヴェ・マリア。3大アヴェ・マリアの中では唯一の短調で、悲しい雰囲気を持つメロディーは切なくも印象的で心に残ります。
実はこの曲、作曲者はカッチーニではなく、1970年頃に旧ソ連の作曲家「ウラディーミル・ヴァヴィロフ」により作曲された、いわゆる近現代の曲であることが判明しています。
ヴィヴァロフは自分の作品を古典として発表し、曲の知名度を広めようとしたそうです。確かに、もしこの曲が「ヴィヴァロフのアヴェ・マリア」という名前で出版されていたとしたら、現在ほどの知名度の曲にはなっていなかったかもしれません。
まあ経緯はともかく、この曲が素晴らしい曲であることには変わりありません。個人的には3大アヴェ・マリアのなかでももっとも好きな曲です。
ちなみにこのヴィヴァロフ、ソ連の古楽復興の立役者と呼ばれたほどの活躍にも関わらず、生前は金銭的には恵まれず、貧困のままガンで48歳で亡くなったそうです。切ない。。
著作権が微妙
この曲は著作権が微妙です。JASRACの「J-WID」では、カッチーニで検索するとアヴェ・マリアがヒットし、著作権はPD(著作権切れ)となっています。
もちろん本当にカッチーニが作曲なのであれば、著作権保護期間はとっくに過ぎているのですが、ヴィヴァロフが作曲ということであれば著作権保護期間は2044年まで継続することになります。
現状、JASRACにはヴィヴァロフ楽曲の登録はなさそうなので「カッチーニのアヴェ・マリア」はPDとして扱われているようですが、どうなんでしょう…? 長いこと音楽配信事業に関わってきた私としては、こういう微妙な曲は配信では扱いたくないですねぇ…。
まとめ
有名な3大アヴェ・マリアですが、実は宗教音楽じゃなかったり、作曲家が違ったりと、けっこう適当です(笑)
それぞれの曲の裏事情や時代背景を知ったうえで、改めてじっくりと曲を聞いてみると、また違った楽しみ方ができるかもしれません。
そしてもちろん、どんな背景があろうともこれらが名曲であることには変わりありません。クリスマスシーズン、たまには趣向を変えてクラシックを聞いてみるのも良いと思います。
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