■楽曲コンペ関連記事
【楽曲コンペ〜導入編】
【準備する機材 その1】(本記事)
【準備する機材 その2】
【参考にしたい書籍】
【イントロと頭サビ】
【作曲の段取り】
【挑戦する理由】
この記事では、DTM初心者が楽曲コンペに挑戦するために必要最低限な機材を紹介しています。
…ちなみに今回の記事、すでにDTMをやっている人にとっては基本中の基本です。
「こんなの知ってて当然!」って人は飛ばしてくださいね〜
あくまでも「これから楽曲コンペに挑戦する人のための基礎知識」ですからね~。
コンペ関連の記事は下記をご参照ください〜
最初は必要最低限で十分!
先日、制作用PCをかなりハイスペックなモデルに買い替えました。理由は以下の通り。
■BGM制作が主業務のため、同時に使用するプラグインやパート数が多い
■納期が早く、曲数も多い場合があるため作業効率がが重要
細かい部分を含めればもっとたくさんの理由がありますが、大別するとこの2点に集約されます。
しかし「楽曲コンペに提出するための曲データを作るだけ」であれば、制作機材はかなり少なくて大丈夫です。
■パソコンを使って作曲をしてみたいけど、なにを用意したらいいかわからない
■ギター弾き語りで作曲はできるけど、パソコンを使った作曲はやったことない
こんな人向けに、最低限用意するべき機材をご紹介します。
DTMに必要最低限の機材
まずはこの3点
■制作用パソコン(ここではMac推奨)
■DAWソフトウェア(ここではLogic pro推奨)
■ヘッドフォン
この3点があれば、最低限コンペ提出用のデータを作ることは可能です。
ポイントは極力お金をかけないこと! もちろん自己投資は重要ですが、まずは「必要なものを必要なときに買う」判断力も大事。
不必要なモノにお金かけたらダメです。貧乏クリエイターは予算管理が重要ですよ!!
もうワンランク上の機材を検討している人は下記の記事をご参照ください。
音楽制作ソフトウェア
音楽制作用のDAWソフトウェアですが、ここではAppleのLogic Proを推奨します。
Logicを推奨する理由としては、主に以下の点が挙げられます。
■値段が安く、導入しやすい
MacPC自体はWindowsPCと比較して高価ですが、Logic自体は2万3千円と超ハイコスパ。
■純正プラグインが非常に高音質、高性能のため、サードパーティー製プラグインの初期導入が不要
これもコスパが高い要因。初期はサードパーティ製プラグインは不要です。
■apple loops(ループ素材)が多く、音質も良い
素材はもちろんそのまま楽曲に利用できます。さらに豊富な演奏パターンが、楽曲制作の際のイメージをふくらませるのに非常に役に立ちます。
もちろんCubaseやStudioOne等のDAWも非常に高性能で、使いこなせるならばどのソフトを使用しても問題はありません。しかし「コンペ参加用の初期導入」として考えるならば、上記の理由からLogic Proがオススメです。
制作用パソコン
そしてLogicを使用するということは、必然的にPCはMac一択となります。このPCも、いきなりハイスペックなモデルを購入するは必要ありません。
2021年1月現在、新品でMacを購入するのであればMac mini+外部27インチモニター、機動性が必要であればMacbook Air+外部27インチモニターで十分です。500万超えの新型Mac Proなんて論外(笑)
ただ、Logicは容量60GB以上は必要ですので、SSD容量は最低でも256GB以上、できれば500GBを選択したいところです。
iMac 27インチも良い選択だと思いますが、少し値段が上がってしまいます。ここは予算と相談で。
もちろん中古のMacを購入するのもアリですが、この場合はMacOSが正常に作動するかを事前に必ず確認しましょう。MacOS Mojaveの場合、2011年以前のMacはサポート対象外ですので気をつけましょう。
モニタリング環境
まずはヘッドホン
次に音の出口ですが、さすがにPCの内部スピーカーだけでは貧弱すぎます。
とはいえ、初期の段階では高価なモニタースピーカーは不要です。
もちろん、自宅での音楽制作でMIX作業まで商品として完成させるのであればスピーカーは必須ですが、コンペに必要なレベルの制作であればヘッドホンだけで十分でしょう。
もしかすると、今後はモバイルでの作曲環境が整ってきて、MIX作業もヘッドフォンで行うのが主流になってくるのかもね。
iPadだけで音楽を完成させるプロミュージシャンとか出てくるだろうねぇ。
ちなみにMacのヘッドフォン出力はかなり高音質で、オーディオインターフェイスも絶対必須というわけではありません。
実際にWindowsPCと聴き比べてみると、Macのヘッドフォン出力の良さが実感できると思います。
ヘッドフォンの選択肢
ヘッドホンは「モニターヘッドホン」と呼ばれるカテゴリから選択しましょう。モニターヘッドホンとは、音楽に余計な味付けをせず、高音、中音、低音と細部に渡って音を確認することに特化した制作用ヘッドホンのことを指します。
モニターヘッドホンの定番機種といえばやはりMDR-CD900ST。どこのスタジオに行っても必ず常備されている定番中の定番で、間違いのない選択肢です。
Auiod-TechnicaのATH-M50xも密閉度が高く、デザインもかっこいいのでオススメです。私も長年愛用しています。
…しかし、ここで私がオススメしたいヘッドホンはこれらド定番ではなく、コストパフォーマンス抜群のコチラ!
クラシックプロ CPH7000です。
↑サウンドハウスが断然おすすめ!
モニターヘッドホンとしての基本性能を十分に備えていながらこの価格、初期導入としては最適です。後に高性能モニターヘッドホンを購入したとしても、サブ機として十分に活躍してくれるでしょう。
さらなるクオリティを求めるなら
ここまで紹介した機材で、最低限のコンペ用楽曲データを作成することは可能です。
ただし、やはりここまでに紹介したのは最低限の機材であり、作業効率化やさらなるクオリティUPを目指すのならもう少しだけ機材を追加したほうが良いことは確かです。
次回は、ぜひあったほうが良いプラスアルファの機材をご紹介します。