先日、10歳の誕生日を迎えた小4の息子。いわゆる普通の小学生らしい素直な悪ガキに育っています。最近は絵を書いたりパソコンを始めたりと、それなりに趣味を持つようになってきました。
そんな息子ですが、どうにも勉強が苦手です。特に読解が苦手で、算数のテストでは計算自体は出来るものの、文章問題になると全く解くことが出来ません。。
わたしたち両親も「勉強なんてできなくても他に好きなことがあれば良いんじゃない?」って感じの教育方針ではあるのですが、やはりある程度の読解力はつけてもらいたいと思い、宿題を手伝ったり市販のドリルを買ってきたりしたのですが、イマイチ成果が出ませんでした…。
学力テストの点数は悪くてもいいけど、読解力はあったほうがいいよねぇ。
読解力や理解力があると応用もききやすいし、なにかと役に立つしね。
iPad版ドラクエシリーズ
漢字が読めない…
息子はヒマさえあればiPadでYoutube見たりアプリゲームやったりしてるのですが、1年ほど前はアプリ版のドラクエシリーズをやっていました。
iPadにインストールしているのはドラクエ1〜6までのリメイク版。古いゲームながらもそこはドラクエ。ストーリー、ゲームシステムともに非常に面白いです。
ただ、このアプリ版のリメイクシリーズ、漢字にルビ(よみがな)がふってないんですよね…。
上の写真はドラクエ4のある場面ですが、この時点で「足腰」「教会」「通う」「苦労」などの漢字が出てきます。
小学校低〜中学年では、なかなか読むのが難しいかもしれません。読めないということは当然意味も理解できず、せっかくの素晴らしいストーリーを楽しむことが出来ません。
親が読み方を教えてあげればよいのですが、ドラクエはテキスト数も膨大なので、全部を教えるのはさすがに無理があります。
ドラクエやるのにストーリーが理解できないなんてもったいなさすぎる!
時間の浪費になりがち
こうなると子どもは、戦闘シーンやレベル上げなどの単純作業にゲームの楽しさを見出してしまいます。
もちろん、それはそれで楽しいのですが、これだと単なる時間の浪費になってしまいます。せっかくゲームをやるのであれば、何かしら得るものがあったほうが良いですよね。
Switch版ドラゴンクエスト11
クリスマスプレゼント
その年のクリスマスの話です。
クリスマスプレゼントはスイッチ版のドラクエ11がほしい!
ほへー。
息子はアプリ版ドラクエのストーリーが全然理解できてなかったので少々不安でしたが、せっかくの本人希望ですのでサンタを装ってビックカメラで購入してきました。
ホントはダウンロード版がよかったのですが、やっぱプレゼントするならパッケージ版だよね〜。
漢字のルビ&声優ボイス
このドラクエ11、昔のドラクエとは一味違います。
なんつったってキャラクターがしゃべります!昭和のゲーマーとしてはこれだけで感動。
さらに字幕の漢字には一部ルビがふってあります(Switch版およびPS4のドラクエ11S)。これなら小4の息子も普通にプレイすることができます。素晴らしい!
クリスマスプレゼント、すなわち冬休み初日ということもあり、息子には「宿題終わらせたらある程度制限なくゲームやっていいよ」という条件をつけたところ、1日目ですべての宿題を終わらせるという暴挙を成し遂げ(笑)、冬休み中はほとんどの時間をドラクエ11に費していました。
でも1日5〜6時間はやらせすぎでしょ!(怒)
い、いやまあ宿題と予習はやったし…。うん…。
ただ、この冬休みのドラクエ11が意外な効果をもたらしました。
ドラクエ11の意外な効果
漢字がスラスラ読めるように!
ある日、私がスマホのドラクエウォークで下記の画面を見ていた時です。
息子、この画面の漢字が全部スラスラ読めたんですよ!
「詳細」「習得」「系統」「消費」といった実用的な漢字から、「渾身」「纏わせ」「稲妻」「斬撃」といった、あんまり使わなそうな漢字まで普通に読めました。
これはビックリ。
意味も理解するようになってきた
さらに、意味の理解できない言葉は積極的に質問してくるようになりました。
以前なら意味のわからない言葉は飛ばして読んでしまい、ストーリーが理解できないまま終わっていたのですが、今回はストーリーやキャラクター設定なんかも楽しんでいたようです。
これは予想外の効果。読書嫌いで漫画すらあまり読まない息子ですが、ドラクエのおかげで読解力がかなり向上したように感じます。
ゲームならではの利点
これ、映画や読書でも代用できそうな気がしますが、ゲームならではの利点も多いです。
読書とゲームの比較
読書の場合、漢字にルビはふってあるかもしれませんが、情景は頭の中で想像するしかなく、ストーリーを直感的に理解するのは難しいです。
その点、ゲームでは美しいCGやアニメ演出があり、声優さんのボイスも入っているためストーリーが非常に理解しやすいです。
もちろん、読書には「想像力を豊かにする」という大きな利点もありますが、読書嫌いを克服するための入り口としてロールプレイングゲームをやるというのはアリだと思います。
映画とゲームの比較
ビジュアル的にストーリーを理解するなら映画も効果的です。
ただ、「漢字を覚える」という点に関しては、ほとんどの映画の字幕にはルビは入っておらず、そもそも子供向けの映画は字幕なんて入っていません。
ウチは子どもには映画も積極的に見せるようにしていますが、「漢字を読めるようにする」という点に関してはドラクエ11のほうが圧倒的に上でした。
というか、映画には「漢字を読めるようになる」効果は皆無です(笑)
まとめ
子どもに体験させるメディアとして「読書」「映画」「RPGゲーム」はどれも効果的で、これらをバランス良く体験してもらうのが一番だと思います。
ただ、やはり「読書嫌い」の子どもは多いので、その克服の第一歩としてSwitch版のドラクエ11をプレイするのは非常にオススメです。
ただし、オススメするのはストーリを一通りクリアしてエンディングを見るまでの過程です。
ドラクエはその後の「やりこみ要素」が非常に多いのですが、この部分は非常に面白いものの時間の浪費になりがちです。このあたりはしっかりと親が管理する必要があります。
ただ単に「ゲームは悪だから禁止」というのでは単なる思考停止です。
子どもにとって何が重要かを判断する、親の思考こそが大事だと思います。