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追悼【ピアニスト 和泉宏隆】永遠に心に残るクロスオーヴァーの名曲14選

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T-AQUAREのキーボーディストとして名を馳せ、その後も数多くの音楽シーンで活躍してきたキーボーディスト・ピアニストの和泉宏隆氏が2021年4月、逝去されました。

私はエレクトーンから音楽を始め、T-SQUAREを青春時代に聴いて育ちました。そして現在も作曲家として活動を続けられているのは、この和泉宏隆氏の影響が非常に大きいと思っています。

今回は追悼の意を込め、和泉氏の手掛けた心に残る名曲をピックアップしていきたいと思います。

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the square時代

Twilight in Upper West

まずは私が個人的に最も好きな曲「Twilight in Upper West」。1987年のアルバム「Truth」収録曲。

イントロのピアノソロから伊東たけし氏の奥深く伸びのあるアルトサックスのメロディ、そしてサビの開放感…。T-SQUAREのバラードナンバーでも1,2を争う美しい曲といえます。私も学生時代、この曲をコピーして演奏したものです。実は自分の結婚式でも流しました(笑)

Takarajima

1986年のアルバム「Sports」収録。T-SQUAREの中でも際立ってポップ感があり、非常に印象的で耳に残る曲です。

その印象的なフレーズとノリで各メディアでも多用され、ある意味T-SQUAREの代表曲の1つといえるほどメジャーな楽曲です。

こちらは本人によるピアノソロバージョン。最高です

Omens Of Love

1985年のアルバム「Resort」収録曲。この曲も上述の「TAKARAJIMA」同様、「Truht」に次ぐ高い知名度です。

吹奏楽の定番曲としても有名で、全国の高校生プレーヤーの心に残る名曲です。あと、エレクトーン習ってる人もこの曲は必ず演奏しますね。そのぐらい定番曲です。

Forgotten Saga

アルバム「Resort」の最後を飾る曲。「Twilight in Upper West」と並ぶ、T-SQUAREの珠玉のバラードナンバー。

伊東たけし氏の哀愁あふれるサックスと、切な系のキーボードバッキングの相性が素晴らしいです。

Travelers

アルバム「Adventures」収録。

80年代クロスオーヴァーミュージックを地で行くメカニカルなサウンドが、令和時代には逆に新鮮に感じます。高中正義氏の曲もこんな感じのが多かったように思います。

T-SQUARE時代

Rachael

アルバム「Wave」ラストを飾る曲。

このアルバムは「Arcadia」や「Big City」などの派手でロックな曲が人気ですが、この「Rachael」も実にT-SQUAREらしい物悲しさとドラマチックさ併せ持つ名曲です。

Wind Song

アルバム「Natural」収録。サックスの伊東たけし氏が脱退直前のアルバムで、楽曲も全体的にこれまでの雰囲気とは一線を画するチャレンジングな内容になっています。

この「Wind Song」もクロスオーヴァー・フュージョンの雰囲気を残しながらもデジタルの要素を多分に含んでおり、新時代のスムース・ジャズの到来を予感させる楽曲になっています。

Midnight Circle

1991年のアルバム「New-S」収録曲。

このアルバムからサックスが本田雅人氏に入れ替わり、T-SQUAREはファンク色の強い楽曲にシフトしていきます。実際、このアルバムの1曲目「MEGALITH」を聴いたときのインパクトは絶大でした。

そんな中でもこの「Midnight Circle」は従来のジャズテイストを残した、いかにもT-SQUAREらしいミドルアップナンバーです。

11月の雨

1982年のアルバム「INPRESSIVE」収録曲。

まさに和泉氏らしいピアノ主体のスローバラード。ピアノとギターのリフから始まり、さらに本田氏のソプラノサックスが絡み合う展開が切なく美しい。

DANDELION HILL

アルバム「INPRESSIVE」収録曲。

「TAKARAJIMA」を思い起こさせる、明るくポップなナンバー。ピアノとフルートのユニゾンを含む優しいメロディは、タイトルの通り「タンポポの丘」を思い起こさせてくれます。

Sweet Sorrow

1994年のアルバム「夏の惑星」ラストナンバー。

曲の知名度自体は高くはありませんが、ヒーリング楽曲としてTVやラジオで多用されていたため、聴いたことのあるという人も多いかと思います。

Pyramid

T-SQUARE脱退以降も幅広く活動していましたが、一番印象に残っているのは鳥山雄司・神保彰とのスーパーユニット「Pyramid」です。

日本屈指のプレーヤー3名による最高のスムースジャズ・バンド。現在まで4枚のアルバムをリリースしています。

Moon Goddess

まさにデジタルとアコースティックの融合した、新世代のスムースジャズと言える一曲。

Tornado

トーキングドラムと呼ばれる特徴的なパーカッション「タブラ」のイントロ後にギターが唸りを上げ、サビは泣きのピアノで魅せてくれます。聞き所が随所にあり、飽きさせない曲です。

COMPLETE SOLO PIANO WORKS

過去の音楽活動を通して制作した作品をソロピアノアレンジで録り下ろす特別企画。現在までにアルバム3枚がリリースされています。

T-SQUARE時代の名曲も含まれており、往年のファンにはたまらない内容になっています。

まとめ

日本のジャズ・フュージョン界に多大な影響を与えたミュージシャン、和泉宏隆氏。改めてその音楽的足跡をたどり、追悼の意を表したいと思います。

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