みなさんは「SDGs」という言葉を知っていますか?
私はフリーランスの作曲家として活動していますが、自身の経験から、自分の仕事における目標を下記のように定めています。
■別世代間、および同世代間の経済的格差の解消
■若年層の相対的貧困の改善
■一般業務における同一労働同一賃金の実現
特に、就職氷河期時代を過ごした「団塊ジュニア・ポスト団塊ジュニア層」の社会的格差改善を実現するため、まずは自分がアラフォー・アラフィフ世代のクリエイターの星になることを本気で目指しています。
ホントに本気だぜ!!
目標だけはデカイな…
そんな私ですが、つい最近まで「SDGs」という言葉をまったく知りませんでした。お恥ずかしい限りです。
この「SDGs」は、相対的貧困の改善はもちろん、地球規模でのあらゆる問題の改善にむけた課題が具体的に示されています。
みなさんもぜひ私と一緒に「SDGs」について学んでいきましょう!!
SDGsとは?
持続可能な開発目標
SDGs(エスディージーズ)は「Susttainable Development Goals」の略称で、「持続可能な開発目標」と和訳されます。
この時点でなんだか難しいぞ!!
もうちょっとわかりやすく説明しましょう。
最初の「サスティナブル」は、ピアノを弾ける人には理解しやすい言葉ですね。音を持続させるときに使う「サスティーンペダル」と同じ意味で、すなわち持続を意味します。
そして「デベロップメント」は発展や進展を意味する言葉。最近はビジネス用語としてよく使われるので、聞いたことのある人も多いと思います。
つまり「目標に向けて努力を続けて進歩しましょう」ってことね。
おおざっぱだけど、そういうことね。
具体的な内容
で、この言葉をだれが言い出したかというと、2015年にニューヨークで行われたサミットで採択された言葉なんです。
つまり国連が決めた世界規模の目標設定ということです。
具体的には、大きく17個の目標が設定されています。
つまりこのSDGsは要約すると
この17の目標をクリアしないと将来的に地球規模でヤベーことになるから、国をあげて気合い入れて対策しろ
ということなワケです。
さらに細かいターゲット
目標のひとつひとつには、さらに細かいターゲット設定がされており、そのターゲットの数は169にも及びます。
たとえば目標1「貧困をなくそう」のには、下記のようなターゲットが設定されています。
2030年までに、現在1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されている極度の貧困をあらゆる場所で終わらせる
日程から一日の金額まで、かなり具体的な数値が設定されており、国連の本気度が伝わってきます。
でも1.25ドルって、1ドル100円としたら125円ってことでしょ。
さすがに日本で一日125円で生活してる人はいないだろうから、なんだかピンと来ないね…。
「絶対的貧困」の観点だとそのとおりだけど、日本で問題になってるのは「相対的貧困」なので、決して無関係ではないよ
日本における問題点「相対的貧困」は、例えば「衣食住は最低限足りているが、教育にかけるお金がないため大学に行けず、結果的に生涯年収が少ない」などの状況が挙げられます。
そして、この貧困は親世代から子世代へと連鎖することが最大の問題点です。「子どもの貧困」は、もはやすべての日本人にとって他人事ではありません。
こうしてひとつひとつの課題を掘り下げていくと、17の課題のうちほとんどすべての問題が日本人にとって無関係ではないことがわかります。
SDGs:日本は出遅れている
2019年の達成度は15位
「日本人に無関係ではない」どころか、世界的に見ると日本のSDGs達成度は162カ国中15位と、先進国としては出遅れていると言えます。
上位は北欧、ヨーロッパが占めており、150位以下はアフリカ諸国で占められています。
ちなみにアメリカは35位、中国は39位。経済力では世界トップを争う大国も、抱えている問題点は多いということです。
世界に視点を向ける
悪化している目標も多い
世界的に見ると「目標1 貧困をなくそう」や「目標2 飢餓をなくそう」の数値は悪化しているそうです。
また「目標7 エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」は進歩こそしているものの、電力を利用できない人数は10億人にも達しているといいます。
SDGsは「誰ひとり取り残さない」という理念を掲げているのですが、まだまだ達成には程遠いのが現状のようです。
「無関係」で終わらせてはいけない
「飢餓」や「電力のない生活」などは、日本に暮らす私たちにはなかなかピンとくるものではありません。
それでも、日本には解決すべき問題はたくさんあります。そして、一人ひとりがその問題を意識していけば、少しずつでも改善につながっていきます。
もしかしたら、その「たった少しの改善」が、遠い国の抱える問題改善につながっていく可能性だってあります。
今できることをやろう
個人が今からできることはたくさんあります。
■プラスチック製品は極力使わない
■マイバックを持参する
■電気、水道は節約を心がける
■職場での差別意識(性差や契約形態)をなくす
こんな些細なことの積み重ねで、世界全体の将来が変わってくる可能性だってあるわけです。そう考えると、なんだかダイナミックで面白いじゃないですか。
絶対にやってみる価値はあります。
まとめ
今回は「SDGsとは何なのか?」という基本的な部分について書いてみました。
今後、17の目標のひとつひとつに焦点を当てた記事や、ビジネスとSDGsの関わりに関する記事も書いていく予定です。
わたしもまだまだ勉強中。自分にできることを実践しながら学んでいきたいと思います。