DTMer、すなわちパソコンを使って音楽制作をしている皆さん、楽器は何を演奏していますか??
DTMのデータ入力はピアノ型のキーボードを使うのが一般的なため、ピアノなどの鍵盤楽器が演奏できるDTMerは数多くいると思います。
子どものころにピアノやエレクトーンを習っていた人が、後にパソコンで音楽制作を始めるという王道パターンですね。
ただ、DTMで音楽制作をするには「ギターも弾けたほうが断然有利」なことは間違いありません。特にエレキギターが弾けると、音楽で仕事をする場合にも便利なことが多いです。
この記事では
- DTMerがギターを弾くべき理由
- ギターを弾くことによる利点
- おすすめのエレキギター
…について記載していきます。
ちなみに私も40歳直前でギターをはじめました。詳しくはコチラ!
https://studio-incho3.com/guitar-challenge/ギターを始めるまでは鍵盤楽器しか弾けなかったのですが、ある程度ギターを弾けるようになったことにより、音楽制作の仕事にも役に立つようになってきましたよ!
DTMerがギター弾けたほうが良い理由
音楽制作でギターが弾けたほうが良い理由は大きく分けて5つ!
- 打ち込みでギターを表現するのは難しい
- デモ段階での相手への印象が良い
- 音楽を知らない相手への説得力上昇
- ギター楽曲の需要が多い
- 音楽ジャンルの幅が広がる
- 知識が増える
ひとつずつ解説していきます。
①打ち込みでギターを表現するのは難しい
DTMをやったことがある人ならわかると思いますが、エレキギターは打ち込みで表現するのがとても難しい楽器のひとつです。
カッティングやパワーコードならまだしも、チョーキングやスライド、ビブラートなどの演奏ををリアルに表現するのはとても難しいです。
このあたりの演奏表現は実際に演奏してレコーディングしたほうがクオリティが高く、作業速度も断然早くなります。
リアルな表現ができるギター専用音源もたくさん販売されていますが、やはりある程度の演奏技術があったほうが、これらの音源の真価を発揮できると思います。
②デモ段階での相手への印象が良い
楽曲コンペでのデモ音源提出や、企業へのデモ音源提出など、サンプルデータを聴いてもらう機会はけっこう多いと思います。
このサンプルデータに生ギター録音のトラックが入っていると、印象がかなり良くなります。コンペ勝率も上がるかも!?
③音楽を知らない相手への説得力上昇
②と共通する内容ですが、特に企業などとお仕事をする場合、相手は音楽の専門家ではないので、デモ段階でのクオリティは非常に重要です。
打ち込みギターでは仕上がりを想像するのは難しいですが、生ギターであれば音楽の専門家でなくとも仕上がりを想像しやすくなります。
④ギター楽曲の需要が多い
ロックやポップスの花形とも言えるギター。あらゆるジャンルで使用されるため、やはりギターを使った楽曲の需要は高いです。
クライアントのあらゆる要望に答えるためにも、ギターを弾けて損はありません。
⑤音楽ジャンルの幅が広がる
鍵盤楽器だけをやっていると、どうしてもギターを使わない音楽ジャンルに制作がかたよりがちになります。
これもギターを演奏することにより、ロックやファンク、メタルやスムースジャズなど、幅広い音楽ジャンルに興味が持てるようになってきます。
自分の知らない音楽を知ることができるのも、ギターを弾くメリットのひとつです。
⑥知識が増える
ギター演奏に関する専門用語や知識は、音楽制作をする上でかなり重要です。ギター用語とか知らないと、ギタリストと会話できないですからねぇ…。
私もギターを実際に始めるまでは「ストラトキャスター?ハムバッカー?なにそれ美味しいの?」状態でしたから。。
ミュージシャンとの円滑なコミュニケーションのためにも、最低限の知識はあったほうが良いですね。
プロ級に弾ける必要はない!
デモ段階でエレキギターが弾けたほうが、あらゆる点で圧倒的に有利ではありますが、バリバリのプロ級に演奏する必要は全然ありません。
最終的にはプロに演奏をおまかせすることになるので、制作段階でのギターはあくまでデモ段階でもインパクトを高める目的で良いと思います。
宅録で本番用のギター録音をする場合は、ココナラなどのサービスを通してプロのギタリストにお願いするのも良いと思います。
ヤマハ パシフィカシリーズ
キーボードプレイヤーが使うDTM制作用のエレキギターには「ヤマハ パシフィカ」シリーズをおすすめします!
ヤマハの楽器というとピアノや管楽器を最初に思い浮かべる人も多いかと思いますが、実はギターの老舗でもあります。
ブランドイメージ的にフェンダーやギブソンに遅れを取っている雰囲気はありますが、楽器の品質自体は全く劣りません。
おすすめポイント
ヤマハ パシフィカの魅力は何といってもコストパフォーマンスの高さです。安定したチューニングや堅牢性、初心者からプロまで幅広く対応できる弾きやすさを持ちながら、驚くほど安価で購入することができます。
DTMerはもちろん、エレキギター初心者の最初の1本としてもおすすめです。
ラインナップ
※画像は公式サイトより引用させていただいております
PAC100シリーズ

4万円以下と安価ながらボディ材にはアルダーを使用しており、同価格帯のギターの中では高級感が際立つモデルです。
オーソドックスなS-S-Hのピックアップタイプの「PACIFICA112」と、ハムバッカーを2つ搭載した「PACIFICA120」があります。
宅録目的で使用するなら、個人的には「PACIFICA112」が一番オススメです。
ハムバッカー2個タイプはこちら。
PAC200シリーズ

パーツや材質は「PACIFICA112」と同じですが、目を引くデザインが特徴の個性的なモデルです。
値段もPACIFICA112とそれほど変わらないので、見た目が気に入ったほうを選んで良いと思います。
PAC300シリーズ

他のラインナップとは違い、シングルピックアップとハムバッカーの2ピックアップ仕様なのが特徴です。低価格帯モデルながら、太く滑らかな低音を出してくれます。
個人的にはこのモデルのデザインが一番好きなのですが、宅録での仕様を考えるならばオーソドックスなピックアップ構成の「PAC112」のほうが無難かもしれません。
PAC600シリーズ

パシフィカのフラッグシップモデル、と言いつつも7万円台で購入できるスグレモノです。これをメインに使用するプロプレイヤーもいるほど信頼性の高いモデルです。
プロユーズはもちろんですが、大人が趣味としてエレキギターを始めるのであれば、これぐらいの価格帯のモデルを最初に買っておけば長く楽しむことができると思います。
THR-10
DTMで音楽制作をする人であれば、DAWソフトウェアにギター関連のプラグインが多数含まれているため、別売りのアンプは必要ないと思うかもしれません。
ですが、小型のアンプシュミレーターが手元にあれば、いちいちPCを起動する必要がなく、思い立ったときにギターから音を出すことができるのでとても便利です。
小型アンプシュミレーターの人気機種はたくさんありますが、ここでは私も使っているヤマハのTHRシリーズをおすすめします。
これ一台あれば、時間を忘れてギターを楽しむことができますよ!
まとめ
今回は、DTM制作におけるエレキギターの重要性と、おすすめのエレキギター「ヤマハ パシフィカ」について記載しました。
DTMで仕事をするにしろ、趣味で楽しむにしろ、エレキギターが手元にあるだけで行動の幅が違ってきます。
ギターを触ったことがない人も、これをキッカケに初めてみるのも楽しいと思います!