最近は副業やテレワークが推奨されるようになってきましたが、そのなかで「フリーランス」という働き方が以前よりも脚光を浴びています。
自分の独自性や実力、人脈などをフル活用して稼ぐことができれば、会社のしがらみや時間的な縛り、人間関係などのストレスから一気に開放されます。フリーランスの醍醐味です。
しかし、やはり一般の会社員と比べると「収入が不安定になりがち」という大きな懸念点もあります。
ひとたび2020年から続くコロナ禍のような不確定要素が起これば、実績や能力に関わらず強制的に稼ぐことができなくなり、髀肉の嘆を囲うことになります。
↑髀肉の嘆って言葉、こういうときに使うんだな…。
そこで今回はフリーランスの資産形成案の一つとして「つみたてNISA」について書いてみたいと思います。
つみたてNISAって投資でしょ?なんか難しそうだし、怖いイメージもあるね。。
確かにリスクはあるけど、正しい知識を持てば、資産形成の手段としてとても有効だよ!
つみたてNISAとは?
一言でいうと「年間40万円まで、最長で20年間のあいだ非課税となる投資信託」です。
なに言ってんの全然かわかんねーよ(怒)
ひとつづつ説明させていただきます!
投資信託とは
一般的な株式投資は、自分で投資先と金額を決めますが、投資信託は投資家から集めたお金を資産運用のプロが選んだ株や債券に投資してくれるシステムです。
運用するプロは複数の投資先に分散して投資を行ってくれるため、元本を大きく減らしてしまうようなリスクは小さくなります。
ひとつの会社に資産を全部投資したら、その会社が倒産して株が紙クズ同然に!!
…なんていうリスクはなくなるということね。
手堅い運用を目指すなら、分散投資でのローリスク・ローリターンが基本ですっ!
投資信託は毎月少額ずつ積み立てることが可能で、最初に設定さえしてしまえば、あとは投資用口座にお金を入れておくだけでOK。基本はほったらかしで大丈夫です。
ドルコスト平均法
投資信託積み立てのメリットとして「ドルコスト平均法」が挙げられます。
毎月の積立金額を一定にすることで、株価が高いときには少量の購入、株価が安いときには大量の購入というスタイルになり、結果的に価格変動のリスクを抑えることができます。
市場価格の乱高下に一喜一憂する必要がなくなり、精神的に非常にラクです。このメリットは、通常の国内株式取引を実際にやってみると実感できます。
国内株式などの投資は常に変動するので心が休まらないし、持ってる株が下がった状態で持ち続けるのはけっこうな精神的負担なのよ…。
複利効果
さらに投資信託の最大のメリットとして「複利効果」があります。
利息や分配金が発生した際、そのお金からも利息が発生するため、雪だるま式に利息が増えていきます。銀行預金などは利息分に利息はつかない「単利」のため、長期的に見ると大きな差になります。
基本は長期運用
ドルコスト平均法も複利効果も、基本的には長期運用で効果を発揮します。最低でも10年、できれば20年ぐらい続けられれば、かなりの運用効果が見込めます。
20年か…。けっこう気の長い話だねぇ。。
フリーランスの老後資金、退職金代わりと考えれば、悪くないんじゃないかな〜。
元本割れリスク
もちろん投資商品なのでリスクもあります。
景気が下がり続け、購入時点よりも株価が下回ってしまえば、当然元本よりも下がってしまう可能性も十分にあり得ます。
とはいえ、今回はフリーランスの資産形成という前提で話をしています。投資信託のリスクなんて、会社員やらないでフリーランスで働くリスクと比べたらゴミみたいなもんです。気にせずやっちまいましょう。
つみたてNISAのメリット
メリットの多い投資信託ですが、実は利益分からは20%以上の税金が引かれてしまうというデメリットがあります。
ちなみに銀行の利息にも同じ割合の税金が引かれてます。
銀行は利率も0.001%とかだし、資産運用の視点だと預金はほとんど無意味だな…。
そこで登場するのが「つみたてNISA」なのです。
非課税枠がある
この「つみたてNISA」、年間40万円まで、20年以内であれば非課税となります。長期運用が前提となる投資信託では、このメリットはかなり大きいです。
年間40万円ということは、月々の積み立て額は3万3000円ほど(投資会社によっては3万3333円ギリギリまで積立可能)。もちろん、これより小さい額も設定できますので、ご自身の無理のない範囲で開始することができます。
商品が選びやすい
実はこの投資信託、かなりの数の商品があります。中には超ハイリスクなものだったり、利益を全然生まない商品だったりもあります。
「つみたてNISA 」で購入可能な投資信託商品は、長期運用に適した200本弱の商品が厳選されていますので、自分のスタイルに合った商品を選ぶことが可能です。致命的に間違った商品を買ってしまうことはないと思います。
長期的に購入し続けるので、手数料が安い商品を選ぶのもポイントです。
まずは始めてみよう
フリーランスにとってはメリットの大きい「つみたてNISA」。長期運用したほうが有利になるため、「やろうと思った今」がはじめどきです。
現在の日経平均とかはあまり気にせず、まずは始めてしまいましょう。どうせこの先20年の間に、株価は暴落や急騰を繰り返します。「現状を懸念して結局始めない」ことこそ最大のリスクです。
証券会社を選ぶ
つみたてNISAで投資信託を始めるために、まずは証券会社に口座を開設します。
一般の銀行や店舗型の証券会社でも口座開設は可能ですが、手数料の安さと商品数の多さ、利便性を考えればネット証券一択です。SBI証券やマネックス証券など、数多くのネット証券会社があります。
私の場合は普段から楽天ポイントを積極的に活用しているので、楽天証券の口座を利用しています。
積み立てで楽天ポイントが加算されるのは大きなメリットですし、楽天銀行と連携することによって銀行利率も大幅に上がります。さらに楽天ポイントそのものを投資に回すことも可能です。
楽天のサービスを複数利用すると、ポイントがガンガン貯まるので超オススメです。私でも年間5万ポイント以上貯めることができました。
楽天経済圏ってヤツね。
投資商品を選ぶ
投資商品は長期運用が前提であることを考え、広範囲に分散投資できるインデックス型の商品でリスクを抑えます。
具体的には「全世界投資型」「先進国投資型」、ちょっとだけハイリスク・ハイリターンを狙うなら「新興国投資型」あたりの商品です。
ちなみに私はつみたてNISAでは「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」を毎月3万3333円ずつ積み立てています。先進国に分散投資する商品ですが、割合としては米国株が多いのが特徴。このeMAXIS Slimシリーズは手数料も非常に安いのでオススメです。
そういえば10数年前、まだ超初心者のころ、なんの知識もなく「インド企業集中投資」なんてのを買ってました。結果的には儲かったけど、初心者にはリスクの高い買い物だったな…。
なぜインド!?(笑)
いや、なんか「今後はインドが伸びる」ってウワサ聞いたから…。なんとなく…。
適当すぎる…。
あとは継続のみ
ここまで来たら、あとはほったらかしで大丈夫です。積み立ての引き落とし日に、口座にお金を入れておくだけです。ちなみに楽天証券に楽天カードの組み合わせなら、カード引き落としで積み立てることもできます。ポイントも貯まるし、かなり便利です。
長期間継続するポイントは、相場の上下に一喜一憂しないこと。上がろうが下がろうが気にせず継続し、複利による効果を狙います。がんばって継続しましょう〜。
iDeCoとの比較
投資信託の話をするとけっこうよく聞かれるのが「つみたてNISAとiDeCo、どっちがいいの?」という質問。
iDeCoについての詳しい説明はここでは省きますが、NISAと同じように非課税枠があり、所得税も減税されるためメリットは大きいです。
ただし、60歳まで受け取ることができなかったり、50歳以上から開始した場合は60歳を過ぎても10年間は受け取れなかったりと制限もあります。
収入の安定しないフリーランスとしては、資金のコントロールがしやすい「つみたてNISA」のほうがおすすめです。
まあ、余裕があるなら両方やればいいんですけどね。
まとめ
収入の安定しないフリーランスにとって、つみたてNISAのメリットはかなり大きいはずです。
また投資をすることにより、日経平均株価や経済ニュースなどが気になるようになり、自然に知識も増えていきます。
思い立った今が始めどきです!みんなで幸せになりましょう〜。