サウンドクリエイターの荒井智典(@incho3)です。こんちわ。
もう数年前の話になりますが、2017年の11月から約半年間、ブログの更新がほとんどできていませんでしたが、実は前庭神経炎という病気でぶっ倒れておりました。
病気自体は2ヶ月ほどで日常生活は出来る程度には回復したのですが、生活ペースはかなり狂ってしまいました…。
命に関わるような病気ではないのですが、何しろフリーランスという立場上、病気で動けないと死に直結します。
あのときはマジでヤバかったっスよ…。働けないフリーランスなんてシャレにならんッスよ…。
保険も使えなかったしねぇ…。
この記事では
■前庭神経炎になった経緯と状況
■簡易的な対処法と、いざというときの備えに
…について記載しています。
同じ病気になった人や、その家族のご参考になれば幸いです!
前庭神経炎:突然の発症
人生初の救急搬送
症状が出たのは12月中旬。違和感は朝起きた瞬間に感じました。
な、なんだ…?世界が俺を中心に回転しているぞ…?
何の前触れもなく、朝起きたら強烈なめまいと吐き気に襲われ、全く動くことができなくなりました。
視点を一点に定めることができません。常に風景がグルグル回っている状態です。
少し休めば治るかと思い、1日中フトンのなかで横になっていたのですが、症状は悪化するばかり。常に船酔いのような状態のために立って歩くこともできません。
こ、これは…もしかしてヤバい状況なのでは…??
ぜんぜん動けないぞ…?
マジか!?これは救急車呼ぶレベルか!?
結局ヨメに救急車を呼んでもらうことに…。人生初の救急搬送。
立ち上がることすら出来ないため、救急隊員2人がかりで担架に乗せられました。
動くことすら出来ないというのは、けっこうな恐怖です。このまま死ぬんじゃないかという不安にかられます。
ちなみにこんな状況だったため、救急車に乗っていたときの記憶はほとんどありません。貴重な経験だっただけに、ちょっと残念…。
精密検査の結果…
CTなどの精密検査の結果、脳には異常はなく、三半規管がウィルスによって炎症を起こす「前庭神経炎」と診断されました。管轄としては耳鼻科を受診する疾患です。
で、この救急搬送された総合病院、脳外科はあるのに耳鼻科がない病院でした。とりあえず入院の必要はないし、専門医もいないので「帰って寝ろ」という診断が下されました。
動けないのに「即帰れ」っていう総合病院ってどうなの!?(笑)
まあでも、脳に異常がなかっただけでも安心したよ
自宅での治療開始
入院はせず帰宅
仕方ないので、近所に住む母親に車で迎えに来てもらってそのまま帰宅。自宅近くにある耳鼻科に通うことになりました(涙)
発症の原因は不明。症状は人によって違うらしく、治療には早くて数日、遅い場合は半年近く症状が残ることもあるとか。
私の場合は普通の日常生活が送れるようになるのに約1ヶ月、症状が完全に消えるまでは4ヶ月近くかかりました。。
当然、最初の1ヶ月は仕事なんて出来る状態ではなく、ほとんど寝たきりです。トイレに行くのすら重労働。移動はすべて四つん這いでした…。
幸か不幸か、その1ヶ月間は締切に追われるような仕事はなかったため、顧客の信用を落とすような事態にはなりませんでしたが、どちらにしても1ヶ月も何もできないというのは致命的です。
しかも自宅療養のため任意の医療保険なども適用できず、収入が完全に途絶えてしまったワケです。
笑い事ではありませんが、もはや笑うしかありません(涙)
とりあえずの対処法
自宅での簡易リハビリ
私の場合は症状が出てから2週間ほどは全く動けなかったため、ほとんど横になって寝ていました。食事や入浴も最低限。病院からもらった薬はほとんど効かなかったのですが、市販の酔い止め薬が気休め程度に効果がありました。
2週間目以降、ある程度歩行ができるようになってからは医師から教えてもらったリハビリ運動を定期的に行っていました。
具体的なリハビリの方法は以下のとおり。
リハビリ方法
■人差し指を顔の前20cmぐらいのところに立て、視線は人差し指に固定したまま首を左右にゆっくりと動かす
■人差し指を顔の前でゆっくりと左右に動かし、視線だけでそれを追う(首は動かさない)
即効性はなかったものの、この運動で回復が早まった実感はありました。
貯金も大事だし、援助も大事だし
ウチの場合は夫婦共働きでヨメにも収入があったこと、実家が徒歩圏内なので両親にいろいろフォローしてもらえたこともあり、生活面では大事には至りませんでした。
いやもう、ホントに感謝しかありません。
あと、なんだかんだ言って最低限の貯金は必要ですね。最低でも数ヶ月ぶんの生活費さえ確保してあれば、安心感がかなり違います。
完治したら、感謝を忘れずに稼いでこい。
ホントご迷惑おかけしました…。
ペース上げていきます
ということで、生活も仕事もかなりペースが狂ってしまいましたが、おかげさまで症状は完治しました!!
ここからは少しずつ活動ペースを上げていきたいと思います~。
何もできなかった分の時間を取り戻さなくては…。