私は音楽制作の際、モニタリングにヘッドホンをかなり多用しています。
もちろんスピーカーも使用しますが、制作環境の関係でヘッドホンのほうが使用時間が長いことがほとんどです。
密閉型とオープン型の両方を使っていますが、今回はちょっと高級路線のオープン型ヘッドホン「SHURE SRH1840」を購入しましたので、レビューがてらご紹介します。
SHURE SRH1840:購入のきっかけ
文化庁の支援事業
このSHURE SRH1840というヘッドホン、実は以前からずっと欲しかったモデルなのですが、値段を理由に購入をためらっていました。
だって高いんだもん!!
5万〜6万のヘッドホンなんて、なかなか手が出ません…。
しかし今回は、文化庁がコロナ対策で打ち出した事業の1つである「文化芸術活動の継続支援事業」というのを利用させていただきました!
これは、芸術活動の発表を条件に経費の約7割を補助してくれるという素晴らしい制度でして、私は総合で20万円ほどの経費を申請し、16万円ぐらい助成していただきました。
ちなみに私の芸術活動は配信アルバムの作成です。このヘッドホンも制作にフル活用しています。
購入はサウンドハウス
購入は当然サウンドハウス一択。アマゾンや楽天のポイントを考慮しても断然安い。いつもホントにお世話になってます。
今回の文化庁の助成金では、サウンドハウスさんでヘッドホンの他にMIDIキーボードやワイヤレスイヤホンなんかも購入しています。
SRH-1840 商品レビュー
パッケージ内容
注文から2日後、けっこうデカい箱で届きました。
【パッケージ内容】
- ヘッドホン本体
- 収納ケース
- 交換ケーブル
- 交換イヤーパッド
- ピン→フォン変換端子
イヤーパッドは数年使うとヘタってくるので、最初からスペアが入っているのは非常にありがたいです。
収納ケースも持ち出す際は便利ですが、ケーブルを外さないときれいに収納できないのは若干面倒かも。
音質
一番肝心な音質ですが、これは流石の一言。
オープン型ならではの空間の広がりと透明感、奥行き感は素晴らしいです。ゼンハイザーやオーディオテクニカなどのオープン型と比較し、中高音の解像度が高く、わかりやすい印象を受けました。
逆に低音域はバランスを重視してか、他社のオープン型よりもやや控えめな印象。モニタリングにかなり特化した設計になっているようで、私の場合はリスニング用途で使うことはなさそうです。
フィット感
意外と大事な装着感。
ベロア素材のイヤーパットは非常にやわらかく、付け心地は他製品よりもかなり上質です。プレミアム感あります。スペアのイヤーパットも最初から付属しているので安心感もあります。
ただ、頭頂部のブリッジ部分の圧迫はかなり強めです。
意識せずに長時間装着していると、頭頂部がヘッドホンの形にヘコんでしまいます(笑)
数時間おきに外したり、軽めに装着するなどの対策が必要です。
まとめ
長時間装着に少し問題はあるものの、音質の良さを考えれば黙認できるレベルです。
中高域のクリア感と音質バランスの良さから、ボーカル楽曲のモニタリングには最適です。もちろん、インスト楽曲でも十分に性能を発揮してくれます。
何より、本体デザインが私好みで最高です。
機材を選ぶとき、デザインってかなり大事だと思っています。好きなデザインの楽器や機材を使用することによりテンションが上がり、良いメロディーを思いつく確率もかなり上がってくると思います!
今後しばらくは、「開放型のSRH1840」と「密閉型のオーディオテクニカATH-M50」の2台体制でモニタリングをすることになりそうです。