新型コロナウィルスの影響で活動自粛がつづく毎日ですが、ちょっと気晴らしに近場に出かけてみることにしました。
いわゆる「3密」を避けるため
・野外
・人が密集しない
・県内(千葉県)
という条件で探してみた結果、少し前に話題になった「チバニアン」に行ってみることにしました!
なんかよくわからんけど、スゴイ地層が千葉にあるらしいよ。
埼玉、茨城を一歩リードしたな。
なんというか、世界に誇れるものが地元にあるというだけでワクワクしますね。
ウチからだと車で1時間半ぐらい。買い物ドライブついでにレッツゴー。
チバニアン:地磁気逆転地層とは?
地球の磁気は逆転している
そもそもこのチバニアン、地磁気逆転地層と呼ばれる地層が発見された場所です。
地球は、過去360万年の間に十数回は地磁気が逆転しており、それを証明できる地層が養老川流域、田淵の地層に存在しています。
ちなみにこのような地層は、他にはイタリア南部にしかないらしい。
へー、地球が逆回転してた証拠なのか。
逆回転じゃなくて、S極とN極が逆になったってことでしょ!
あ、そういうことか…。
最後に逆転したのが77万年前
この地磁気逆転は30〜40万年に1度ぐらいのペースで起きているらしく、最後に逆転したのは77万年前と言われています。
このチバニアン、その77万年前の最後の逆転を証明する地層なんだそうです。スケールがデカい話だ。
ちなみに最後が77万年前で、通常の逆転ペースが30〜40万年ごとなので、現在の地球の磁場もそろそろ逆転すると考えている学者もいるそうです。
地場が逆転すると、人類は壊滅的な被害を受けるらしい。怖いけど、どうにもならん…。参考リンク
実際にチバニアンに行ってみた
自然豊かな渓谷
場所は千葉県市原市田淵。清澄養老ラインを車で南下すると見えてきます。看板が小さいので見落とさないように!
現地には仮設駐車場と、ビジターセンターが設置してあります。
ビジターセンターにはパンフレットや、地元の野菜なんかが売ってました。
ビジターセンターから現地へはそこそこ距離があり、坂道や川沿いの崖など、やや危険な場所があります。スニーカーや長靴を準備しておくのが無難です。
季節によっては桜や菜の花が楽しめます。
仮設道路と看板。一本道ですが、歩きやすくはありません。さらに川に向かって急坂を下っていきます。自然がとてもキレイ。
しばらく進むと立て看板が。
「すべっても+ころんでも=すべて自己責任」。実はこの辺り一帯は2020年現時点では民有地で、市の管理下にありません。安全管理は自身の責任ということになってしまうようです。
ようやく現地に到着
水辺を越えて現地へ
看板を過ぎると、ようやく養老川が見えてきます。
時期によっては地層までの道に川の水が届いていました、このときは長靴を準備していなかったため、何とか石の上を渡って河原を進みます。
地層に到着
20分ほどで現地の地層に到着!
これがチバニアンだ!じゃーん!!
…。
…。
ガケだね…。
ガケだ。
ぶっちゃけ「ガケだ」以外の感想が特に出てきません。
というか、普通の人なら「ガケだ」以外の感想は出てこないでしょうコレ。
スゴいのは、このガケを見て「世界的発見だ!」と気がついてしまう学者先生でしょう。一見どこにでもありそうなこの地層が、実は世界で数箇所しかないという貴重なモノだと気付いてしまうことが一番スゴいと思います。
ということで…
■とりあえず養老渓谷の自然が美しい!
■歴史的なスケールの大きい話を実感できる
一般人の私にとっては地質学のことはよく理解できませんが、それでも房総半島に旅行に来たときは、1度くらいは見に行って見る価値はあります。
自分の凡人さを再確認し、いっそう仕事に身が入るようになるかもしれません(笑)